【新人看護師向け】知らないと危険!生食フラッシュの意味と留意点

生食フラッシュの意義と留意点のアイキャッチ画像
新人ナース

生理食塩水のフラッシュとかロックとか
学校では全然習わなかったんだけどあれってなんでやるの?
それに生食の他にブドウ糖液とか、点滴によってフラッシュに使う薬液が違うのはなんで?

こんにちは、ひるね(@hirunenurse)です。

病院に入職すると割と早い段階で
生食フラッシュってなんだ?
って思うことありますよね。

薬液が混ざらないようにするために流すのですが
フラッシュに使う薬液はいろいろと種類があったり
実際単独投与の薬液って何があるのかいまいち把握できていなかったり…^^;

こういうことこそ学校で教えておいてよ!って思うのですが
学校ではほとんど習いません。

ということで今回は生食フラッシュの意義と留意点についてまとめようと思います!

この記事の内容

・生理食塩水フラッシュと生理食塩水ロックの違いについて解説
・フラッシュってなんのためにするのかを解説
・フラッシュの留意点を紹介
・配合変化についてまとめ

目次

生食フラッシュと生食ロックってなんだろう?

新人ナース

学校で生食ロックとかフラッシュとか習わなかったよ?
そもそもなんのことなの?

そもそも看護学校では生食ロックとかフラッシュとかそういった類のものにほとんど触れる機会がありません。
少なくとも私は全く知らないまま臨床に出ました笑
でもこれ、入職してすぐに実施する機会が多々あるんです。
多分臨床ではケリーパッドよりもお目にかかる機会が多いんじゃないかと思っています笑

生食ロックとフラッシュの違い

ざっくりいうと

生食ロック…留置針の逆血液と閉塞を防ぐ目的で行う。
フラッシュ…薬剤が混ざらないようにする目的で行う。生食のほかにブドウ糖液やリンゲル液などを用いる場合もある。

という感じです!

フラッシュのタイミングは単独投与の薬剤を落とす前後ですが、単独のルートで薬液を落とすことができるのであればフラッシュは必要ありません。

生食フラッシュをする際の留意点とは?

留意点まとめ
留意点
❶急速投与に注意…フラッシュによってルート内の薬液が急速に血管内に投与されてしまう恐れがあるので注意が必要です。

❷フラッシュに使用する薬液に注意…フラッシュ液と混ざると性質に変化が生じてしまう(配合変化)薬液があるため、混ぜても良い薬液なのかは確認が必要です。

❸目に見えない配合変化に注意沈澱などの変化が目に見える場合と変化が目に見えない場合があるため注意が必要です。

❹配合変化が生じた薬液の投与は禁配合変化が生じている場合は投与を中止しましょう。
ひるね

フラッシュをする際には薬液とフラッシュに使う液体との相性が大事です。

生食とブドウ糖液でフラッシュしてはいけない薬液とは?

生食禁 ブドウ糖液禁の薬剤

看護雑誌のexpert nurse (R3年2月号)では上記の例が紹介されていました。
(参考書に関してはこの記事の最後で紹介しています。)

❶生理食塩水フラッシュが禁の薬液
・含糖酸化鉄…沈澱するためブドウ糖液でフラッシュする。
・アムホテリシン/リポソーム…沈澱するためブドウ糖液でフラッシュする。

❷ブドウ糖液フラッシュが禁の薬液
・カスポファンギン…含有量が低下してしまうため生理食塩水などでフラッシュする。
・ダプトマイシン…濃度低下を起こすため生理食塩水などでフラッシュする。

他にもある!配合変化する薬剤の組み合わせ

他にも以下の薬液の組み合わせが配合変化を引き起こすため注意が必要です。

❶生理食塩水×
 ・オキサリプラチン…分解
 ・アムホテシリン…沈澱
 ・エリスロマイシン…沈澱
 ・ジアゼパム…沈澱
 ・含糖酸化鉄…沈澱
 ・フェニトインナトリウム…沈澱

❷ブドウ糖液×
 ・アミノ酸製剤…変色
 ・アンピシリンナトリウム…分解

❸ヘパリンナトリウム×
 ・カベキサートメシル酸塩…沈澱
 ・ナファモスタットメシル酸塩…分解

❹カルシウム含有注射剤(乳酸リンゲル液含む)×
 ・炭酸水素ナトリウム…沈澱
 ・セフトリアキソンナトリウム水和物※…沈澱

※特にセフトリアキソン×カルシウム含有注射剤は海外において乳児死亡例もあり危険です。

インシデントを防ぐために

こうした薬剤の組み合わせは多岐に渡り、全部を網羅するのは難しいもの。
臨床の場で知らない薬液が処方されたら添付文書に必ず目を通すようにすると良いですよ◎
全部読むのは大変なので

・薬効
・副反応
・禁忌(併用禁忌や慎重投与なども)
・投与方法や量

このあたりだけでも目を通すようにしましょう。

また薬剤師や医師に確認できるなら聞いてみるのも1つの手です。

その他の新人看護師向けの記事の紹介

前回はNSAIDsとアセトアミノフェンの違いについて記事にしています。
看護師が知っておくべき二つの薬剤の違いをざっくり解説しているのでぜひ一読してみてくださいね。

まとめ|フラッシュの意味と配合変化を知っておけば安心

今回は生理食塩水フラッシュってなんのためにするのか?そして配合変化とは?といった疑問にお答えしました。
学校内のカリキュラムではここまで教えてもらえないことがほとんどですが、臨床に出るとすぐに点滴に交換やセットは行うようになります。
以上の内容を知っておくと、点滴を繋ぐ際にインシデントを減らすことができますね。

これらの内容は次項の参考文献にまとめてあるので目を通してみると良いですよ。

以上新人看護師さんのお役に立ちますように。

参考文献

今回の記事をまとめるにあたって参考にさせていただいた文献をまとめています。

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この記事を書いた人

急性期外科病棟を1年で退職し転職も失敗/派遣ナースを経て現訪問看護師/ 病棟外のナースキャリアについて提唱したい/夢はナース×ブロガー/ 「看護学校受験」「看護学生向けのお役立ち情報」「若手ナースの転職」「訪問看護師の働き方」について情報発信しています。

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