訪問看護師の仕事内容とは?【向いている人の特徴も併せて解説】

迷える看護師

訪問看護に挑戦してみたいけど、仕事内容はどんな感じなんだろう。
自分に向いているのかな?
ミスマッチがあったら嫌だから、事前に詳しく知りたいなあ。

訪問看護師をやってみたいけど仕事内容がいまいち掴めず足踏みをされている方、
多いですよね。
そんな方に向けて、まさに今も訪問看護師として活動している私がお答えします。

この記事の内容
〼訪問看護師の仕事内容の紹介
〼訪問看護師に向いている人の特徴を5つ解説

目次

訪問看護師の仕事内容とは

訪問看護師 仕事内容

訪問看護師の仕事内容を項目ごとに表にして解説します。

看護の目的生活の質の向上。
働く場所利用者の自宅、居宅系サービス(グループホームや小規模多機能型居宅介護など※)
※介入するには一部条件あり
ケアを受ける対象在宅で生活する上で継続した看護支援が必要な方
ケアを行う時間1回の介入時間は主に30分〜90分
看護師の人数対象1名に対し看護師1名での介入。ただし複数名訪問を行う場合もあり。
ケア環境生活の場であるため、医療資源が限られている。
基本的に自宅にあるものを工夫して使用。
緊急対応の方法オンコールなどの待機体制
主なケア内容■バイタル測定
■服薬管理…カレンダーやBOXを用いて管理・指導)
■排便コントロール…下剤の服薬指導や摘便、浣腸など
■清潔援助…入浴介助や清拭、陰部洗浄、足浴など
■皮膚トラブル処置…褥瘡ケア、スキンテア処置など
■点滴管理…中心静脈栄養、静脈留置、皮下留置など
■カテーテル類の管理…胃管、PEG、膀胱留置カテーテルなど
■ストマケア
■食事指導
■環境整備
などなど。
看護ケア以外の仕事□ケアマネージャーや医師、リハビリセラピスト、デイサービス、ヘルパーなど
他のサービス職員との連携、協働、調整作業。
□毎月の計画書、報告書の作成
□日々の看護記録
□訪問スケジュールの調整
□営業、広報作業

①看護の目的

訪問看護師 仕事内容

訪問看護師は利用者さんの「生活の質の向上」を目的に介入します。
病棟では基本的に治療を優先した看護を展開しますが、在宅では「利用者さんがどのように生活していきたいか」の思いを第一にケアプランを作成します。
そのため、安全に自宅生活を送っていく上でどのような問題が生じるかを考えてアプローチしていきます。

②働く場所

訪問看護師の働く場所はズバリ「地域」です。基本的には利用者さんのご自宅に訪問して看護サービスを行います。
自宅以外では居宅扱いの施設(グループホームなど)に訪問を行うこともあります。
時には利用者さんの受診先のクリニックやヘルパーさんの事業所に赴いて情報提供や調整を行うこともあります。

③ケアを受ける対象

訪問看護師 仕事内容

看護ケアを受ける対象は「在宅で生活する上で継続した看護支援が必要な方」です。
介護保険や医療保険で訪問看護を受ける場合には対象の条件がありますが
基本的にはどの年齢の方でも看護支援が必要であれば訪問看護サービスを受けることができます。

④ケアを行う時間

訪問看護師は利用者さんのところへ事前に決まった算定時間で訪問します。
1回の訪問は30分〜90分程度です。
医療保険では1週間の介入の上限回数が決まっています。(週3回まで)

病棟では入院期間中は24時間看護ケアを受けることになりますが、訪問看護の場合は1週間で数分から数時間と非常に短くなっています。
そのため病棟と比べて、夜間の様子など、介入時間以外の様子を把握するためにはひと工夫必要となります。

⑤看護師の人数

訪問看護師 仕事内容

訪問看護では利用者さんの自宅へ看護師1人で伺います。ケアも1人で行います。
ですが特別な理由(体格的な問題で1人では安全にケアが行うことができない、など)がある場合は
「複数名加算」といって2名以上で介入することもあります。
看護師1人での介入ということもあって、トラブル時にはいつでも電話で上司に指示を確認できるなどフォロー体制が整っている事業所も多いです。

⑥ケア環境

訪問看護師 仕事内容

訪問看護でのケア環境は、病棟と比較すると整っていない場合も少なくありません。
病棟では病院側のコストで最新の器具や様々な衛生材料が揃えることができますが、在宅の場合は
衛生材料や処置物品はすべて利用者さんの負担のなるため、利用者さんの経済状況にも配慮して
処置の方法を検討しなければなりません。基本的に自宅にあるものを利用してケアを行います。

例)陰洗ボトル→ペットボトル、清拭用タオル→着なくなった洋服の切れ端 など。

また時には、決して清潔とは言い難い環境のお宅もあります。そういったお宅でもケアが行えるように環境を整備していく、これも訪問看護師の仕事の一つと言えます。

⑦緊急対応の方法

訪問看護師 仕事内容

訪問看護師をしていると、夜間や休暇中に急変などの緊急対応が必要となるケースがあります。
このような場合に備えて、訪問看護事業所の殆どが「オンコール」という待機当番体制をとっています。
オンコールとは担当看護師が緊急電話を携帯し、利用者さんやその家族から入電があった場合に相談に応じたり、指示を行ったり、必要に応じて訪問を行います。
このオンコール当番は対応をしていない間は基本的に自由時間ですので、病院の夜勤と違って食事や入浴、TV鑑賞をしていても構いません。
ですがいつ電話が鳴るのか分からないので常に気を抜くことができず、訪問看護師の仕事の中では最も大変なところなのではないかなと思います。

⑧主なケア内容

訪問看護師 仕事内容

訪問看護師は利用者さんにとって必要なケアを医師の指示のもと行います。その内容は病棟看護と大きな差はありませんが、点滴などの針仕事は比較的少なく、状態観察や清潔ケア、内服管理が多いです。

⑨看護ケア以外の仕事

看護ケア以外の仕事としては以下のようなものが挙げられます。

□他事業所のサービス担当者との連携、調整
□計画書、報告書の作成
□日々の看護記録
□訪問スケジュールの調整
□営業、広報作業

病棟の場合は連携する相手は医師や薬剤師など、病棟内の他職種の職員でしたが
訪問看護では同じ利用者さんに介入している他の事業所のサービス職員とやりとりを行う必要があります。
そのため電話やFAX、メールなどの作業が必然と多くなってきます。
看護記録や計画書の作成は病棟で行っている記録作業と大きく差はありません。

病棟看護師と大きく異なるところといえば、訪問看護師には「営業」や「広報」といった業務が発生するところです。依頼が来なければ訪問看護事業も破綻してしまうため、ケアマネージャーのいる居宅介護支援事業所や病院などへ挨拶回りに行くことがあります。
挨拶回りの際には名刺交換を行います。

ひるね

私は訪問看護師になって初めて「自分の名刺」を手にしました。
看護師をしているとビジネスマナーを身につける機会が少ないため、
このような場面は非常に貴重です。

訪問看護師が向いている人ってどんな人?

訪問看護師 仕事内容

ここまで訪問看護師の仕事内容をお伝えしてきました。
ここで「仕事内容はわかったけど向いているかな?」と疑問に思った方もいますよね。
そこで、訪問看護師が向いていると思う人の特徴を5つ説明します‼︎

〼利用者さん一人一人とじっくり関わりながらケアを行いたい人
〼体力に自信がある人
〼自分で考えて業務に取り組みたい人
〼一人行動が苦痛にならない人
〼「働きがい」も「自分のプライベート」もどちらも大切にしたい人

以上の項目に一つでも当てはまった方は、訪問看護師に向いているといえます‼︎
ぜひ訪問看護師の道を検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ:訪問看護師の仕事内容は病棟看護と結構異なる!

以上訪問看護師の仕事内容と、訪問看護師に向いている人の特徴についてお伝えしてきました。

看護の目的生活の質の向上。
働く場所利用者の自宅、居宅系サービス(グループホームや小規模多機能型居宅介護など※)
※介入するには一部条件あり
ケアを受ける対象在宅で生活する上で継続した看護支援が必要な方
ケアを行う時間1回の介入時間は主に30分〜90分
看護師の人数対象1名に対し看護師1名での介入が原則。ただし複数名訪問を行う場合もあり。
ケア環境生活の場であるため、医療資源に制限あり。
基本的に自宅にあるものを工夫して使用。
緊急対応の方法オンコールなどの待機体制
主なケア内容■バイタル測定
■服薬管理…カレンダーやBOXを用いて管理・指導)
■排便コントロール…下剤の服薬指導や摘便、浣腸など
■清潔援助…入浴介助や清拭、陰部洗浄、足浴など
■皮膚トラブル処置…褥瘡ケア、スキンテア処置など
■点滴管理…中心静脈栄養、静脈留置、皮下留置など
■カテーテル類の管理…胃管、PEG、膀胱留置カテーテルなど
■ストマケア
■食事指導
■環境整備
などなど。
看護ケア以外の仕事□ケアマネージャーや医師、リハビリセラピスト、デイサービス、ヘルパーなど
他のサービス職員との連携、協働、調整作業。
□毎月の計画書、報告書の作成
□日々の看護記録
□訪問スケジュールの調整
□営業、広報作業

これで訪問看護師の仕事内容が少しはイメージできるようになったでしょうか?
この記事を読んで「やってみたい!」「挑戦してみたい!」と感じたアナタはぜひ、訪問看護の道へ進みましょう。訪問看護師ライフはなかなか楽しいですよ♪

https://libenurceblog.com/visiting-nurse/characteristics-of-people-who-are-suitable-for-visiting-nurses/835/ https://libenurceblog.com/visiting-nurse/working-without-clinical-experience/706/
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この記事を書いた人

急性期外科病棟を1年で退職し転職も失敗/派遣ナースを経て現訪問看護師/ 病棟外のナースキャリアについて提唱したい/夢はナース×ブロガー/ 「看護学校受験」「看護学生向けのお役立ち情報」「若手ナースの転職」「訪問看護師の働き方」について情報発信しています。

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