現役訪問看護師が実体験から解説!!【訪問看護の大変なところ10選】

迷える看護師

訪問看護ってどんな時に「大変」って感じるんだろう?
訪問看護師に転職を考えているから
ミスマッチがないように良いところだけじゃなくて
悪いところも事前に知っておきたいな。

こんにちは!ひるねです。
私は臨床経験1年で訪問看護師に転職しました。
訪問看護は自分に合っているなと思う反面、やはり「大変だな」と思うこともたくさんあります。
今回は上記の悩みを抱えている人向けに、「大変なところ」を紹介していきます。

目次

訪問看護の大変なところ!!10選

実際に私が働いていて「これは大変だなあ」と思うことを紹介します!

①オンコールが大変
②雨や風・雪の日の訪問が大変
③トイレになかなか行けない
④自分一人で対応しなければならない
⑤想像できないほど不衛生なお宅がある
⑥限られた物品でケアをしなければいけない
⑦医師や他のサービス職員の考えが見えづらい
⑧電話や事務作業が意外と時間をとる
⑨制度が難解で常に勉強が必要
⑩色々な科の利用者さんを同時に受け持つ

では順番に解説していきます。

①オンコールが大変

訪問看護にはオンコールが付き物です。
いわゆる待機当番というやつです。
夜間や休日に緊急電話を携帯し、利用者さん宅から入電があれば対応します。
入電の内容は
呼吸停止(エンゼルケア対応)
カテーテルの閉塞や抜け
点滴トラブル
発熱や意識レベル低下などの急変

といったものになります。
病棟でいうナースコールみたいなものですね。
中には電話相談で済むものもあり電話が鳴ったからといって必ず出動が必要なわけではありませんが
オンコール担当日は常に電話を意識していなければなりません。
トイレ、食事中、入浴中、睡眠中でも
「電話が鳴るかもしれない」
と思って一日を過ごすのは非常にストレスを感じます。

とはいえ、オンコールを実施していない事業所や選択制を取っている事業所もあるので
必ずやらなければならないというものではありません。
オンコールに自信がない人は自分の体力やライフスタイルにあった事業所を選べば大丈夫です♪

②雨や風・雪の日の訪問が大変

利用者さんのお宅を回る訪問看護では、天気の良し悪しは非常に重要です。
特に自転車で回る事業所の場合、雨程度であればレインコートを羽織ればいいのですが
風が強い日や雪の日、台風の日の訪問は地獄です。
荷物が汚れないように工夫しなければいけませんし
スリップや事故に普段以上に注意しなければいけません。
天気が悪い日は「今から自転車で訪問するのか」と少し憂鬱になります^^;

とはいえ、実際には事前に天気予報をチェックし対策を取るようにしているので
私はこれまで台風や雪の日に自転車で訪問したことはありません
台風の上陸や積雪が予測される時は事前に利用者さんに連絡し訪問日をずらしてもらう、時間を変えてもらう等の調整をして極力訪問件数を減らすようにしています。
またその際にはタクシーや電車などの公共の乗り物を利用しています。
ただしこうした調整業務自体が大変であるため、やはり悪天候の時は「辛いな」と感じてしまいます。

③トイレになかなか行けない

訪問と訪問の間にトイレに行きたくなった時、すぐ近くにお手洗いがないことがあります。
利用者さんのお宅で借りるというのもなかなか気がひけるので看護師は我慢してしまいがちです(^^;;
近くにトイレがない、事務所に戻るには距離もあるし時間もない。これ死活問題です!
というわけで私たちは公共のトイレがどこにあるかを常に事前チェックしながら訪問を回っています笑

④自分一人で対応しなければならない

特別な理由がない限り、基本的には訪問は一人で行います。
そのため現場の判断を自分でしなければならないケースが出てきます。

・自宅で転倒していた。
・熱発している。
・意識レベルが落ちている。
などなど。
初めの頃は結構不安でしたね。私の場合は経験年数も少なかったので余計に思いました。
とはいえ、どの事業所も同様の課題を抱えているためそれぞれ対策を講じています。

私が現在勤めている会社ではスマホが貸与されており、いつでも管理者に電話が繋がりますし
iPadの貸し出しもあるので即座に記録や写真を共有することができます。
またiPadには利用者さんのカルテが保管されており、急変時の対応方法が分かりやすくまとめられています。


・Aさん 主治医は〇〇大学病院 急変時救急搬送
・Bさん 主治医は××在宅クリニック 急変時連絡先 XXX-XXXX-XXXX
・Cさん 主治医は△△在宅医 お見取り方向 呼吸停止時に医師連絡

こんな具合ですね。対応に悩んだらまず上司に連絡しています。
あと採血や留置がうまく入らなかったときにも上司に応援を頼んでいました(^^;;

一人で訪問するため、トラブルに遭遇した時には非常に大変だなと感じています。

⑤想像できないほど不衛生なお宅がある

これは訪問看護をする上で避けては通れません。
私の家も結構汚いです!(自慢できない)

そんな免疫のある私(笑)でも
「こ、これは…っ!!」
と思うようなお宅があるのも事実です(^^;;

自分は潔癖だと自覚がある方はおそらく厳しい世界ではないかと思います。
病棟のように療養環境が整っていない利用者さんも多いので…。

ただテレビで拝見するような所謂ゴミがたまりすぎて先が見えないようなお宅は
流石に出会ったことがありません。
訪問看護が入る前にケアマネや地域包括などが介入していますので
看護師がケアができる程度に環境を整えてくれています。

⑥限られた物品でケアをしなければいけない

⑤の話題にも少し被りますが、訪問看護では病棟と比べて療養環境が充実していません。
そのためお宅にある物品を工夫してケアをすることが求められています。
例えば
・陰洗ボトルはペットボトルを代用
・被覆材は尿取りパッドを工夫して代用
・清拭タオルは着ないお洋服の切れ端を使用
などなど。
利用者さんの負担になるため必要以上にコストがかからないようにしなければいけません。
病院にあった当たり前の物品たちは当たり前ではなかったんですね。
いつもいつも補充してくれていた助手さんたち、ありがとうございました。

これは大変なところでもありますが色々なアイディアを出し合って工夫する過程は結構面白かったりします。
訪問看護の醍醐味でもあります^ ^

⑦医師や他のサービス職員の考えが見えづらい

病棟にいると、医師のカルテを読むことが出来ますよね。
リハビリがどんなことをしているのか、採血結果がどうだったのか、カルテを開けばわかりますし直接主治医に話を聞くこともできます。
ですが訪問看護では、医師は別の事業所に属していることが殆どであるためカルテが共有ではありません。
その場にいないので直接話すということもできません。
ケアマネジャーやヘルパーも同様に他の企業職員であるため、病院のように他職種の方と安易にコミュニケーションが取れません。
やり取りは基本、電話やFAX、メール等のやりとりになります。
これが結構煩わしく、なかなかに不便です。
医師の診察の後どのような診断内容だったのかが分からず悶々とすることも…笑
そういった時には地域連携室等を通して情報共有いただくのですが、
この連絡業務も結構時間を取るので大変です(-。-;

⑧電話や事務作業が意外と時間をとる

訪問看護師が行う事務作業は以下のようなものがあります。

・電話の対応
・FAXの文面の作成、印刷、送信
・看護記録の作成
・看護サマリの作成
・報告書の作成
・計画書の作成
・訪問スケジュールの調整

これが思いのほか時間を取ります。
たとえばFAXは他事業所とのやりとりになるので余計に言い回しに慎重にならなければいけないですし
電話も割と頻繁にかかってきます。
こうした事務作業は訪問中には出来ないため訪問の合間にしなければなりません
この時間を捻出するのが結構大変です…。

とはいえ、どんな職場にいても事務作業は付き物のため「まあ仕方ないか」と考えています。

⑨制度が難解で常に勉強が必要

訪問看護は主に「医療保険」「介護保険」の制度を利用して介入しています。
その他にも自立支援制度やら指定難病やら、難解な制度がたくさんあります。
そしてこれらの制度はよく変更になります。
特に介護保険は3年に一度見直し(^O^)怒
全てを網羅して覚える必要はありませんが、利用者さんに聞かれることもありますし
知らずに介入した後で「算定取れません(意訳:タダ働きでした)」なんてことも実際にありました。
退院日の訪問看護介入は特定の理由がないと介入できない等々厄介なルールがあるのです^^;

このようなことを防ぐためにも、自分が介入している利用者さんが何の法制度を利用しているのか
この点はしっかり理解しておかなければなりません。
そのため、訪問看護師には法制度の勉強が必須と言えます。

⑩色々な科の利用者さんを同時に受け持つ

病棟では基本的に自分の病棟の科の患者さんが入院していますよね。
訪問看護は本当に色々な科の方が利用されています。
脳神経、腎内、消化器、整形、精神等々。
自分の専門分野ではない利用者さんも同時に受け持たなければならないため
本当に解剖生理からやり直しなんてこともザラじゃありません。

また今まで自分が経験したことのない処置を在宅で行うことも時々あり
そんな時はドッキドキです(^_^;)

ですが、分からないことはその専門に強い同僚に聞いてみたり、
相談しやすい先生に聞いてみたりして助け合いながら仕事しています。

まとめ

今回は訪問看護の大変なところを10個紹介しました。

①オンコールが大変
②雨や風・雪の日の訪問が大変
③トイレになかなか行けない
④自分一人で対応しなければならない
⑤想像できないほど不衛生なお宅がある
⑥限られた物品でケアをしなければいけない
⑦医師や他のサービス職員の考えが見えづらい
⑧電話や事務作業が意外と時間をとる
⑨制度が難解で常に勉強が必要
⑩色々な科の利用者さんを同時に受け持つ

訪問看護で働くことを検討している人はぜひ参考にしてみてください。
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この記事を書いた人

急性期外科病棟を1年で退職し転職も失敗/派遣ナースを経て現訪問看護師/ 病棟外のナースキャリアについて提唱したい/夢はナース×ブロガー/ 「看護学校受験」「看護学生向けのお役立ち情報」「若手ナースの転職」「訪問看護師の働き方」について情報発信しています。

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